データベース・マーケティングで儲けるコツとは?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今日の話題】
 データベース・マーケティングで儲けるコツとは?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ~ 情報資産を活用して売上向上 ~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ WEB訪問者を誘惑する Amazon(アマゾン)

  ネットショップ大手のAmazon(アマゾン)を利用された事がある方は多いと
  思います。私も Amazon で時々本を買います。お正月も何冊か買いました。

  そこで、 Amazon のサイトは、誘惑の仕掛けが、うまいなぁ~といつも思い
  ます。ご存知の方もいると思いますが、購入しようとする商品ページを開く
  と、次の様なセールストークで、こんな商品もあるよ!と、絶妙に誘惑して
  きます。

 「 この商品を買った人はこんな商品も買っています 」

 「 あわせて買いたい 」

 「 この商品を見た後に買っているのは? 」

  自分が関心ある商品に関連するので、思わず欲しくなって「クリック」をカ
  チッとやってしまいます。そして、「ショッピングカートに入れる」を更に
  カッチっと。


  これはネット上で、セールスパーソンを配置している様なものです。
  しかも、そのセールスパーソンは、訪問者の趣向性を予め分析した膨大なデ
  ータベースを手に持った販売員です。なので、訪問者のツボを心得ているの
  です。


  これは、Amazon が訪問者・購入者の動向を全てデータベース化しているか
  らできるわざです。このデータベースを活用することで、1人の客単価を向
  上させることができます。


  この手法はものが売れにくくなっている近頃では、より有効な手段と言えま
  す。訪問客数や、購入客数が減っている場合、1人の客単価をいかに向上さ
  せるかを考えます。


  例えば、1万円以上送料無料など、導入されているかたも多いと思います。


  このデータベース・マーケティングを活用すれば、より低コストで客単価を
  向上させ尚且つ、顧客満足向上にもつながります。また、次回何か商品を買
  う時には、このWEBサイトを訪問しようと頭の中にインプットされてしま
  うのです。


  Amazon は訪問者の動向という「情報資産」を更に活用して、資産を増やし
  続けているわけです。

■ 儲ける株式トレーダの強力な武器

  ちょっと話が飛びますが、株の売買をされてる方もいると思います。


  株をネットで売買する際に、証券会社によっては次のような表示をしてくれ
  るところもあります。


  「買いサイン」
  「売りサイン」


  つまり、今が買うチャンスですよ!売るチャンスですよ!とシステムが、自
  動で教えてくれるのです。勿論、完璧ではありませんが、勝率をある数値に
  設定すれば、100%の確立で成功しなくても、例えば3割の勝率で売れ、
  それを何回か繰り返すだけで、資産が増えていくわけです。

  これは、とても有効なツールです。

  この仕組みを活用して、儲けている株式トレーダーもいます。


  ちょっと話が飛びましたが、何を言いたいかと言うと、この仕組みも全てデ
  ータベースを活用したものなのです。


  証券会社は膨大な費用を掛けてデータベースを構築し、それをある論理で
  「このような状況の時は、売れば儲けれる、買えば儲けれる」とデーターベ
  ースを解析をしているわけです。人間の頭ではとてもそこまでできません。


■ 簡単にデータベースマーケティングを導入する方法とは?

  Amazon や 証券会社の様に膨大な費用をかけてデータベースを活用できれば
  いいですが、そうもいかない場合はどうしたらいいのでしょうか?

  ネットショップでこれを製作すると、結構な費用がかかりますが、比較的簡
  単にできる方法があります。


  ①.売れているランキングを表示

   やはり日本人は、「人気商品」「売れ筋商品」という言葉に弱いですね。
   この表示をされている方は多いのではないでしょうか?

   ほとんどのネットショップでは、売上集計、販売数集計はされていると思
   いますので、これは問題ないと思います。エクセルでもなんでもいいので
   集計して、それを静的なHTML文字としてでもいいので、表示します。


  ②.「この商品を買った人はこんな商品も買っています」を表示

   マイクロソフトのAccess を活用します。販売データを適当な期間分、以
   下の項目をAccess のテーブルに取り込みます。
   -----------------------------------------------------------------
   テーブル1:「顧客コード(又はフルネーム)」「商品名(又はコード)」
   -----------------------------------------------------------------


   このテーブル1に対して、次の条件だけを付けたクエリを1つ作ります。
   -----------------------------------------------------------------
   クエリ1 :「A商品」を買った人
   -----------------------------------------------------------------


   次にもうひとつクエリを作ります。
   クエリ1とテーブル1を対象に、下記条件を付けたクエリを作ります。
   -----------------------------------------------------------------
   クエリ2 :クエリ1とテーブル1の「顧客コード(又はフルネーム)」で
         結合する。そして「A商品」を除く(Not "A商品")を入れ
         る。
   -----------------------------------------------------------------


   これで、A商品を買った人がどんな商品を買ったか、一覧がでます。商品
   数が多い順に、最も関連して購入される商品になります。
   これも同じ様に静的なHTML文字としてでもいいので、各商品ページに
   表示します。


   他の商品も同じように行います。慣れてくれば、1回の処理で、でできる
   ように Access を作りこむこともできるようになってきます。

   これを全ての商品でなくても、主な商品に週1回だけでも行えば、効果は
   あるでしょう。